私の素敵な人生 ＷＥＬＬＣＯＭＥ ＭＹ ＷＯＲＬＤ

第83回　　　豊かな心

私はお金に興味はない

と言うと

お金持ちなんですか？と聞かれそうだが

「大したお金持ちではないが、貧乏でもない」

お金は大事

それはよーく知っている

私は夜逃げ経験者であり

親が働かない時期が有ったので

私が兄弟や家族を養っていた時があった

16才で宮城から突然夜逃げしたので

高校も1カ月しか行ってない

推薦をけって普通に受験したのに（笑）

「世の中には夜逃げしたくても夜逃げできない人もいるのよ」

母が言ったセリフだが当時の私には

「なんのこっちゃ!」

と呆れた

でも今では何となくわかる

「夜逃げしたくても出来ない人」を

私の近くにいつもお金の事ばかり心配する人がいた

と言っても表面上は「業突く張り」ぽくは見えない

でもいつも

「お金さえあれば」

と言っていた

実際私が夜逃げを通して、

両親の事業を通して学んだ事

「金に弱い奴は金に負ける」

そりゃ、弱いんだから負けるだろう？

そういう事ではない

金（物質）を一番に考えている人は

金（物質）の事をいつも考えていて結局は

いつも金に追われていて

気持ちが豊かでない

気持ちの豊かさが物質に負けている

私はお金はなくとも「豊か」だ

とことん豊かだ

どんな事があってもグレルことなく

人を恨まず、意外とすくすく今まで育ってきた

私を助けたのは

豊かな気持ちだ

けしてその後お金に救われたから幸せを手にしたのではない

宮城県の田舎が育んでくれた

優しいおばあちゃんが育ててくれた

共働きの両親が教えてくれた

酒乱のじいさんが見せてくれた

意地の悪い親戚が気づかせてくれた

幼い兄弟が支えてくれた

良く面倒を見てくれた学校の先生たちが見守ってくれていた

近所のお姉ちゃんが教えてくれた

もっともっと上げればきりがないほどの人が

私の人生に組してくれていた

決してお金なんかではない

むしろお金が絡んでいたら

こんな事気が付かない

本当に豊かなのは金額の大きさではない

どれだけの事に気が付けて感謝して生きていけるか

それが本当の豊かさ

豊かな心はいずれ物質までも満たされるようになり

望まなくとも手に入るようになる

お金を1番に考える人は

本当はとんだ遠回りをしている

自分が持っている頂いてきた全てを

全部喜んで手放せる人は

あとからあとから豊かになるようになっているのだ

自分の心を豊かに出来るのは自分以外誰もいない

金は出たり入ったりするが

心の豊かさは入りっぱなしだ

出ていく事はない

少なくとも私はそうだった

だから私は強い

お金はあったらあったで良いが

無いからと言って不幸せでは無い

事実、家庭を顧みない父に対して呆れていた母が

「夜逃げして、貧乏な時が一番お父さんが優しかった、あの時が幸せだった」と

父が自殺した時に思い出して言っていた

それが彼が死んで私に教えてくれた

最後にして最大級の教え

田舎の農家の長男に生まれ

バブルで事業が成功しとんでもない金額が入ってきた事によって

人生がくるってしまった男が私の父だ

私は父を選んで生まれてきている

彼はパーフェクトな先生だった

私がこんなにも豊かなのは父のおかげだ

父が命を懸けて教えてくれたから

父を無駄死にさせる事はできない

だから私はこれからも豊かだ